債務整理のデメリットは!?お金を借りられなくなる?クレジットカードを作れなくなる?
このサイトでは、自分の体験談をもとに借金の解決方法をまとめてみました。少しでもお役に立てると幸いです。
債務整理とは、多額の借金を抱えて返済ができなくなった方を救済するための手続きです。未成年や高齢者、専業主婦など、借金に苦しんでいる方なら誰でも、債務整理によって借金問題を解決することができます。債務整理には、任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4種類の手続きがあります。それぞれメリットとデメリットがありますので、自分の状況に応じた債務整理を利用することが大事です。
数年前、私が数百万円の借金を抱えて途方にくれた時に重要だと思ったのは、「客観的に冷静に判断できる人を傍において相談する」という点です。借金を抱えると精神的な負担が大きくなり、とにかく借金を0にしたくて考えなしの行動を取ってしまいがちです。私もそうでした。自業自得とはいえ、家族や親戚など身内に知られたくないという精神的な負担が大きかったので・・・。
私自身の体験談からお伝えさせていただくと、目先の苦しさから逃れるために効率の良い解決方法に飛びつくのではなく、今後のことをしっかり考えて、自身の悩みに合った手続きを見つけることが大切だと思います。
借入先の債権者と話し合いをして、借金の返済方法を決め直す方法。
任意整理をすると、債権者との合意後の支払い利息をカットしてもらえるので、借金の総支払い額が減額されて、支払いが楽になる。
また、利息なしで返済期間を延ばしてもらえるので、月々の支払い額が少なくなって返済しやすくなる。
簡易裁判所の調停手続きによって、債権者と借金の返済方法を話し合いで決める方法。
「任意整理」の話し合いを調停で実施するというイメージ。
簡易裁判所の調停委員が間に入って話を進めてくれる。 調停成立後に調停調書が作られるので、それにしたがって支払いをする。
裁判所に申立をして、借金を大きく減額してもらう債務整理方法。
「任意整理」や「特定調停」では借金の元本を減額することは難しいが、個人再生は、元本ごと5分の1から10分の1まで大幅に減額してもらえる可能性がある。
裁判所に申立をして、借金返済額を0にしてもらう債務整理方法。
どんなに高額な借入があっても返済しなくて良くなるので、大きな効果がある。
上記4つの債務整理手続きに共通するデメリットとして、ブラックリスト問題があります。債務整理をすることにより、今使っているカードは止められ、クレジットカードを作ることも、ローンなどの利用なども一切できなくなります。
当たり前ですが、借金を抱えて返済ができないというのは「社会的に信用を失う」ということです。債務整理をすると、個人信用情報に事故情報が登録されます。クレジットカード会社や消費者金融などは貸付をする際に、この個人信用情報を参照するので、事故情報が登録されていると審査に通らなくなり、クレジットカードやローンの利用、携帯電話端末料金の分割払い等ができなくなります。ブラックリスト期間は債務整理の手続きにもよりますが、5年~10年程度は続きます。
ちなみに、私は弁護士と相談した結果、債務整理をせず数百万円の借金を完済しましたが、7~8年経った今でも、カードの種類によっては、新規でクレジットカードを作成できない場合があります。(社会的信用を失うことのダメージを痛感しました。。)
借金問題を抱えたときは、まず相談先の弁護士や司法書士を探しましょう。債務整理に関する悩みは、基本的に無料で弁護士・司法書士に相談を受けられます。債務整理に強い弁護士や司法書士にアドバイスをもらって、適切な方法で借金問題を解決しましょう。
無料で相談できるところをいくつかピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
※債務整理をすることになった場合、個人再生や自己破産については手続きが複雑で専門的なので、弁護士や司法書士に依頼しないと進めることは難しいです。債務整理をしようとして裁判所に行っても、弁護士や司法書士をつけるように促されることがあるので、ご注意ください。
弁護士も司法書士も国家資格ですが、下記のような違いがあります。
司法書士は個別の債権額が140万円以下に限るという制限があるため、金額によっては弁護士に依頼せざるを得ないケースもありますが、自分の体験からすると、やはり相談相手として親身になってくれるところが一番だと思います。
原則、法科大学院を卒業、司法試験合格、司法修習を終えて、弁護士会に登録されて得られる資格。
弁護士の業務は幅広く、身近に起こる様々なトラブルについて法的なアドバイスをし、代理人として相手方と交渉することもあります。
法律の事務だけでなく訴訟行為も行えるのが特徴です。
司法書士試験合格、司法書士会に登録されて得られる資格。
代表的な業務は、不動産の登記・供託の手続きや、裁判所や法務局などに提出する書類の作成、提出を代行することです。
原則として、訴訟の代理人になることはできません。
私自身の体験談としては、目先の苦しさから逃れるために、安易に効率の良い解決方法に食いつくのではなく、冷静に判断することが大切だと思います。個人的には、すぐに自己破産を勧めてきたり、さっさと手続きを終わらせようとしたりする弁護士や司法書士は、まず信用できません。
家族や親戚、周りの人に知られたくないから早く処理したいという気持ちはものすごく分かりますが、結局借金を抱えた原因は、ほとんど自業自得のケースが多いです。だからこそ、自分の甘い考えは一度捨てて、ただ借金を返すだけではなく、同じ問題を抱えないよう今後の対策をしっかり考えたうえで、自身に合った手続きを見つけることをおすすめします。